ジュリエットじゃ終わんない
久しぶりに、明るく開放的な空間に連れ出されて、

思わず面食らってるあたしを…


グングンと引っ張ってく柊也。




「ちょ…っ、なに!?離してよ!」


振りほどこーとしたけど、効果ナシ。



そのうちすぐに、近くの公園に着いた。




「あのさっ!
鍵!掛けてないんだけど!」

やっと手を離した柊也に、食いつく。



「あ、…ごめ」

そして、今頃気づいて戸惑ってる姿に…



追い討ち。



「だいたいさ!
柊也こそなんなワケ!?

今まで何度も避けといて…
あたしが拒否ったら追っかけるワケ!?」


「俺は心配でっ…」



「心配!?
あたしのコト嫌いなクセに!?」

続きを遮った、もっともな反論に…


ハッとして、よけー戸惑うキミ。




「あれはっ、テンパって…
けど俺、

幼馴染みとして、すげぇ大事で…」




幼なじみとして…ね。



「てかもぉ…

ほっといてくんないかな!」
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