ジュリエットじゃ終わんない
「それに俺、じーちゃんと似てんだろ!?

俺なら、深紅が前に進んでたらっ、
それで全っ部報われる!!
だから…っ、


絶対そーなんだよっ!!」







ぶわぁぁ…と、


涙と一緒に。




心が解き放たれてくみたいだった…








とたんに、ぎゅっと!



柊也の腕に包まれる…






「…俺、支えるから…っ」


願うように言い放って。



ぎゅっと…




もっと、ぎゅっと。






「…っっ、柊…也ぁ…っっ!」



あたしも ぎゅううぅ…と、必死に!

ただ必死に、しがみつく。












そーやって柊也は、

またあたしの悲しみを受け止めて…




消えかけてた世界に、新しい色を灯してくれたんだ。





"失敗は成功の元なんだよ!!
変われんだよ!変えれんだよ!

深紅が前に進んでたらっ、
それで全っ部報われる!!

俺、支えるから…"







それは黄色い、希望の光。







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