ジュリエットじゃ終わんない
心を。

柊也と、柊也がくれた希望の光でいっぱいにして…


体を起こす。



ドアを見つめて…


さっき柊也とした約束を、思い返す。







「…俺、待ってるから」


「…うん。

近いうちに、ちゃんと行く…」







ちゃんと前に進む。


失敗を成功に変える。



そしてまずは、ガッコに行く。


けどその前に…




越えなきゃいけない壁があるんだ。








部屋を出て、まずはリビング。



はやる鼓動と、乱れる呼吸で…

ジィちゃんとイチバン過ごした場所を、


グッ…と、受け止める。






柊也…!

こーやって前に進めば…
ジィちゃんも報われんだよね…?





大丈夫!



乗り越える!








なんとか気持ちを落ちつけて…



次はジィちゃんの部屋に向かった。





不安に襲われながら…


意を決っしてドアを開くと!




ガラン…



遺品整理が終わったその部屋は…

空っぽに姿を変えて。



カーテンもピンクに変わってて、まるで…


違う部屋みたい。
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