ジュリエットじゃ終わんない
どーしよう。


キミにもっと、もっと、近づきたい…








「平日は(練習生)多いだろ〜?」


アポなしで訪れた、磯崎道場。

それが不満なのか、不機嫌そーに知らんぷりな柊也に代わって…

声をかけてくれた ひろし先輩。



「ですね…、なんか新鮮です…」


「あれっ?元気ないね〜!
あいつなら気にしなくても、ただみくちゃんを心配してるだけだと思うよ?」


「心配?…なんのですか?」


「平日の練習は帰り遅くなっから!」



遅くって…
高校生だし。

てか前は慎司達と、もっと遅くまで遊んでたし。




「けど、もーすぐ見納めだしな…
今の内に見ときたいよな!」



「……、見納め!?」

爆弾ワードに食いつくのは当然で。



「ありゃ、知らなかった?

いや上高って、1年はバイト禁止だろ?」


「まぁ…」



結局、新しいバイトは探してない。


ジィちゃんのコトは、バイトのせーじゃないけど…

やっぱ違反すると、ロクなコトないなって思ったから。
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