ジュリエットじゃ終わんない
確か、このアパートだったよね?
家は今も同じってゆってたし…
えと、部屋は…
そう、左端だった!
でもって4階建ての真ん中…
って2階?3階!?
思い出せない…
まいっか、とりあ3階から攻めよ!
ヤバい、なんかめちゃ緊張…
てか、居るかな!?
柊也が空手に行ってる隙に…
こっそり、お母さん訪問。
ピンポーン。
少し待っても反応なし。
いちお、もう2回鳴らしたけど同じく…
じゃあ次は2階攻めよ。
そう階段に差し掛かったトコで…
買い物袋を持った女の人とぶつかりそーになって、
「あっ、すいませ……っ!」
その顔を映して、驚いた。
「い〜え、こちらこそ!」
にっこり笑うその顔は…
見覚えのある、柊也女バージョン!
確信して、視線ロックオンなあたしに…
その笑顔が不審気にくもる。
けどすぐに、
「その制服!上尾高よね!?
もしかして、柊也の友達?」
ビンゴーーーっ!