ジュリエットじゃ終わんない
「でもね?深紅ちゃん。

真実なんて何の役にも立たないし、
知らない方がいい真実もあるのよ?

私は何も話すつもりはないし、
あの子も気持ちを受け止められない訳でしょ?

だったら。

この過去の関わりから卒業して…
深紅ちゃんは深紅ちゃんの人生を、ちゃんと受け止めてくれる誰かと一緒に進みなさい」



ぶつけられた まっすぐな目に、
想いが弾き飛ばされたみたいだった…



そして、なにも言えずに固まるあたしに最終宣告。


「ここにはもう来ないで。

それが深紅ちゃんにとって、1番の選択だから」





柊也の心に繋がるトビラが…

目の前から消えた気がした。





< 218 / 297 >

この作品をシェア

pagetop