ジュリエットじゃ終わんない
「もともと亮とは…
別れても、柊也を通じて仲良くしてて。


亮の魚屋があるスーパーが、あの女の家と近かったから…
何気に2人を紹介し合って。


恋愛に発展したのは驚いたけど…

その許可を求められた時、
私と柊也と亮の状況を壊さないならって約束で、快諾したわ。


だけどその所為で、深紅ちゃんを犠牲にさせてしまって。
慌てて注意したんだけど…


2人の仲を邪魔してると思ったのね。


まだ未練があるんでしょ!とか、
今さら惜しくなって、面白くないんでしょ!とか。


挙句…

私との結婚生活で、
亮が苦しんでたとか可哀想だとか、

散々貶された。


亮を好きになるほど、
解ってた筈の私の存在が、不安で堪らなかったのね…

あの女は嫉妬に狂っていった。


その結果、約束は破られて…
私達親子と亮は絶縁させられた。


養育費だって…

魚屋が上手くいってないから払えない、の一点張りで。


それは2人のデート代とか旅行代に使われてたわ。



私と柊也を、苦しい生活に追い込んだ犠牲の上でね…」
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