ジュリエットじゃ終わんない
側に
昨日の穂花の声掛けを気にしながらも…
いつもと変わんないまま。
…放課後。
今日も衣装作りにどっぷり。
「ねぇ…
少し、話せるかな?」
それはまた突然で…
目を向けた先には穂花が立ってた。
ふと、視界に映る教室には…
もう部活に行ったのか、香織の姿は見当たんない。
なんの話…?
戸惑いがちに頷くと…
穂花の提案でホールに移動。
「最近、ここでゴハンしてないんだね?
同じ部の子が、柊也くんを見れないって嘆いてた」
いきなしな話題に…
なんも言えずに、苦笑いを返す。
「…
それで図書室?
あ、この前 昼休みに本返しに行ったら見かけて…」
あたしを驚いた顔にさして、そう補足。
「あ〜…、まぁ、ダイエット?」
今度はゴマかし笑いを返すと…
穂花は「そっか…」って、意味深に黙り込む。
そして沈黙を破ってカミングアウト。
「私ね…
柊也くんに、告白したんだ」