ジュリエットじゃ終わんない
だけど、そのあと無言。


第1校舎前の風紀挨拶だけ交わして…

返事を待ちながら、昇降口のある第3校舎に向かった。



てか、このまま靴箱までついてけば、クラスわかんじゃん!


でも、返事がないのは知られたくないって事で…



仕方なく、玄関で自分の靴箱の方に向かうと…



「1ーJ」

離れ際に告げられた言葉。



やっぱキミは優しいね…



「ありがとー!」

振り返って、その背中にぶつけた。



てか、1ーJって事は上の階か…
どーりで見かけなかったワケだ。



とりあ なんか忘れ物して借り行くかな…


その前に時間割聞かなきゃ!




その時、いつも連んでた同中のヤツからLINEが入った。


"おは。
ほーかごオケ(カラオケ)ろー?"



一瞬、楽しそって思ったけど…


"ごめん。
とーぶん忙しい"

そう送ってケータイを閉じた。




今はただ、柊也くんに近づきたい。




親は相変わらずだけど…

あたしは変わりたい!



もいちどあの頃の…


柊也くんと仲良く遊んでた頃の自分に。
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