ジュリエットじゃ終わんない
「…は?」
後にして思えば、サイテーな返しなんだけど…
ただ、ただ、イミフなあたしに。
「深紅が好きだ…っ!」
まっすぐな瞳で、もう1度。
「ーーーっっ!!!」
それは脳細胞をブチ壊すほどの威力で、
一瞬完全停止して…
「えっ…
え、なんで…っっ?
うそ、だって…
なんでっ!?
てか、なんっ…」
ガシャン!
柊也のチャリが倒れたと同時…
ーーぎゅうっ…って、
テンパるあたしを、抱きしめる柊也…!
「…っ俺が守る!
辛いのとか全部っ、受け止める!
だからっ…
ずっと側に居ろし…っ」
ぶわっと…
心が溺れそーなくらい、涙が溢れて…
胸がギュギュギュギュギュッ…って、
壊れそう…!!