ジュリエットじゃ終わんない
繋がり
キミと心が繋がった、帰り道。
やたら照れくさい雰囲気の中…
「…ええっ!知ってたの!?」
いっこずつ謝ろーとして、思わず拍子抜け。
ー「出来れば言わないで下さい」
「じゃあ深紅ちゃんも、もう聞かないでね」ー
聞いちゃったから、言われんのは当然で。
てか…
わざと距離開けたの、バレバレだったんじゃん!?
「えとっ…
勝手に聞いてごめんね?
それに…
今まで苦しめてて、ごめん…」
「…なんで?
つか俺のが…
支えれなくて、ごめん…」
うわあっ!
そんな嬉しいコトゆわないでっ…
ただでさえ両思いな状況に、胸が騒ぎまくってんのに!
けど。
なんでそんな、優しくなれんの…?
「…
あたしのコト…恨んでないの…?」
「……、なんで?」
「だって!あのヒトの娘だよ!?
"居場所"も…、奪ったし…」
柊也の前で、"お父さん"って言いたくない。