ジュリエットじゃ終わんない
そして次の日。
「ごめんっっ!!
話聞いて下さいっっ!」
穂花と香織に向かって頭を下げる。
一瞬、シケル空気…
「…いーよ?
深紅ちゃんが話したいなら…」
それを破ったのは穂花で…
けど裏穂花を知ったあたしにとって、
その言葉は「言ってスッキリしたいなら勝手にどーぞ」に聞こえる…
だからって、引けないし!
香織の無言威圧を感じながらも…
「あたしっ…
柊也と付き合うコトになった…っ」
当然、またシケル…
「…わざわざ、
残酷だと思わないんだ?」
今度は香織が、それを破る。
「思ったけどっ…」
報告は、背中を押してくれた穂花へのスジだと思うし…
「隠すほーが卑怯だし…
もう2人に隠したくない!」
今さらなのは、解ってる。
そんでまた逆効果だとしても…
もっかい、ぶつかりたかったんだ!
「それって…
私らの事、友達だと思ってる?」
香織の冷めた返し。