ジュリエットじゃ終わんない

「おはよー、柊也!」

挨拶当番なあたしは、何事もなかったよーに笑顔を向ける。



「…

はよ。…昨日、大丈夫?」

なのに心配そーなキミ。



「うん!よゆー。

けど最近通話料が高いって、ケータイ没取されちゃった…」



「えっ…?」って驚くキミを…

「じゃあ当番だしっ、また後でねっ?」
って、思わずかわす。




苦しむのは、あたしだけでいい。


柊也の心は守りたい…






てか、また後でって…

いつになんの?ソレ。




結局、柊也と会わないまま…


また次の朝、挨拶だけかわす。




と、思ってたら!


「…ちょっとい?」

ふいに手首を掴んで、移動を促す柊也。



心臓がハデに揺さぶられた瞬間…


風紀委員の先輩がジロリ。



「…

ごめん!柊也、今はムリかも…」



先輩のケチっ!


そのせーで次の日からは、ほんとに挨拶だけのカンケーに。






ああぁぁぁ…


早く土日になんないかな…
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