ジュリエットじゃ終わんない
そして放課後…

また昇降口で、柊也が待ってた。



まさかの、今週も見学中止!?

ヤな予感で、さっきの頑張れる気力まで萎えてくると…



「…どっか、行かね?」



脳ミソを叩き起こすよーな言葉に耳を疑った!




「えっ…

今から!?てか、空手は!?」


「休む」って返したキミに、さらに質問攻め。



「なんでっ!?
柊也にはもう、貴重な練習時間じゃん!?

それにっ、あのヒトに見つかったらどーすんのっ!?」


「でも深紅と居たい」



即答で、あたしの疑問をぶった切る。




うっっぎゃあぁぁぁぁああああああ!!
なんってコトゆーの柊也ぁ!!



胸がギュギュギュって…!


どーしよっ…、大好きで痛いくらい!





「……深紅は?」

そんなあたしを、切なげな目が覗き込む。




「居たいに決まってんじゃん…!

てかもうっ、大好き…っっ」




とたんに、戸惑って…
照れくさそーに視線を逸らしたキミは、

「…っ、どこ行く?」って、歩き出す。
< 273 / 297 >

この作品をシェア

pagetop