ジュリエットじゃ終わんない
紅
「それがあなた達の幸せなら…
私は反対しないわよ?」
まずは柊也ママにした、付き合ってます報告。
"諦めて"って言われてたから…
この反応にひと安心で。
「ありがとうございますっ!
あとっ、ホントのコト教えてくれたのも…
ありがとうございました…っ」
「お礼なんて…
…辛かったでしょう?」
「でもっ…
だからこそっ、
一歩前に進めたんだと思います」
そー言うと2人は、少し驚いた顔して…
そして優しく目を細めた。
「俺ら…
深紅の親とも話すから」
そこで柊也が、重大発表。
「…それ、
本気でいってるの!?」
「あのっ、
逆効果なのは、わかってますっ!
柊也ママにも、迷惑かけちゃうコトも…
けどっ…
それでも諦めたくないんです!」
真剣に訴えるあたし達を…
同じく真剣に見つめる柊也ママ。
だけど下された言葉は…
「…無駄、ね」
それは心に突き刺さって、絶句する…