ジュリエットじゃ終わんない
とたん。



「でも…」

続きを口にした柊也ママが…


ーだからこそっ、一歩前に進めたんだと思いますー

なにかを思い返すよーにして…



「踏み出さなきゃ、どこにも進めないわね」


そう、微笑った。





なんだか踏み出すエネルギーが…

ジワジワ込み上げてくるよーで、




「…はいっ!」

意気込みもあらたに返事をすると…



「迷惑とかは気にしないでね?
もともと、私とあの女の問題だから。

それと、私の話を頭の隅っこにでも入れといて?」

そう言って…


心を震わせる、エールをくれた。


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