ジュリエットじゃ終わんない
約3年ぶりの"お母さん"に…


怒りの波が、ストン…と隠れる。



それをキープするよーに、
視線で抑え込むよーに、

しっかりと目を逸らさずに、想いをぶつけた。



「柊也が好きなのっ…

柊也じゃなきゃダメなの!」




「…俺もです。

深紅が好きです…
それは、譲れません!」


柊也も、強い目で訴える。




だけどそれは…

隠れた怒りを引っ張り出して。



「やめてよ…

ふざけないでっ!


あのオンナの差し金ね…!?
また邪魔しよーとしてるのねっ!?」


「違うよっ!
邪魔なんかしない!
誰もっ、お父さんとお母さんの邪魔なんか
してないよっ!!


だからっ…
お願いだから…


あたし達の邪魔もしないでよ…っ!!」


そのとたん、
ビシッ!っと。

柊也に向けて振り下ろされた、人差し指。



「存在自体邪魔なのよっっ!!


なんなのよ!約束破ってぇっ!
大人を騙してっ…
どーせ深紅の事も騙してるんでしょっ!?

消えなさいよアンタなんかっ!
アンタみたいなっ…」


「っっやめてよ!!お母さんっっ!!」



柊也を傷つけないで!!!
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