ジュリエットじゃ終わんない

だけど。



「っ逃げんなし！


(新しい家族を)大事にしたいって…
こーゆーのかよ！？

深紅も家族だろ！
娘になんの、わかってて結婚したんだろ！？

なんでちゃんとしねんだよ！
男ならちゃんとっ…


決めた道くらい、責任果たし尽くしまくれよっ！！」



柊也の叫びに…


お母さんは、少し驚いた様子で。
お父さんは、すごく衝撃を受けた様子で。

あたしは、心をぎゅっとされて…
よけー涙が溢れてた。




その叫びは、あたしのためで。
だけどきっと、柊也自身のためでもあって…

それが痛いくらい解る。



犠牲にされたのに…

挙句、ケンカばっかだったり。
誰かを傷つけてばっかだったり。



いったい、何のための犠牲だったんだろ！って…






「ねぇ、お母さんっ…

あたし、ずっと寂しかったよ…っ！



お母さんのコト、好きだから…


もっとあたしを見て欲しかったし、

もっと…
もっと愛して欲しかった…っ！


ずっと、ずっとっ…
お母さんの１番になりたかったよっ…！！」




隠してた本音の叫びを…

声に乗せて、やっとぶつけた。