ジュリエットじゃ終わんない
「けど俺ら、終わんねーから」
途端。あたしの心をなぞった柊也の声に…
心臓が弾ける!
そして、こっちに視線が移動して…
「絶対…、終わらせない」
誓うよーに、言い放つ。
ギュギュギュ…って、胸が激しく反応して!
それからゆっくり…
安心するよーに、あったまってく。
まるで心が、抱きしめられたみたいだった。
お父さんは困ったよーな笑顔を浮かべて…
「…さあ、
今日はもう帰りなさい。
お母さんには僕がついてるから…
柊也?
悪いが深紅ちゃんを、送ってくれるかな?」
そう促すと。
当然だろ?って視線を返した柊也と、
いーの?って視線を向けたあたしを…
優しい頷きで、送り出してくれた。