ジュリエットじゃ終わんない
「ふ〜ん、豊田 圭…
この人が彼氏?」
あたしが掲げた教科書を、めざとく名前チェックな香織。
「え?、あ〜、
コレは同中のヤツ!」
「そーなんだ?
でも彼氏はいるんだよね?」
「…まぁ」
絶対、柊也くん落とすし!
予定ってコトで…
そこで予鈴が鳴って、話は強制終了。
てか、それ以前に!
今頃気付いた…
柊也くんってフリー!?
まずはソコ聞いとかなきゃ…
しかも見栄張ってしまったし。
だって。
風紀委員で見た目はちゃんとしたけど、
それでもこのガッコじゃハデなあたしが…
こんな恋愛初心者だとか、恥ずくて!
それに…
そのワケを語んのは、よけー嫌だ。