ジュリエットじゃ終わんない
「へぇ!
それでよく気付いたね!?」

香織がもっともなツッコミを入れる。


「まぁ、偶然が重なって…たまたま?」


「じゃあその偶然の神様に感謝しよっと。

昔の柊也くんも知りたいし…
応援してねっ、深紅ちゃん!」



ー「けど応援はするよ」ー



「うん…
あたしに…出来るコトなら…」




戸惑うあたしに気付いたのか…

香織の意味深な視線とぶつかる。



そこでチャイムが鳴って…


あたしはそれを、サラリと逸らした。










あたしも好きだって、言えなかった。



応援する気も、諦める気も…

ないクセに。




柊也くんの教科書をぎゅっと握った。
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