ジュリエットじゃ終わんない
その反発心から…


「ねぇ、
あんたの男が呼んでるけど?」

「は?
誰に向かってそんな口聞いてんの!?
ぶざけるなっクソガキ!!

ちょっと来な!
お父さんに謝れっ!!」

「やめてよ!離せって!!」


取っ組み合うあたしとあのヒトを、お父さんが必死に抑えてた。

なんてコトは、しょっちゅう。



「てか、ホントのお父さんじゃないし!
そう呼べないから!」


そして本気ビンタ。


「今更なに言ってんの!?
この前までそう呼んでたでしょ!

だったら…
アンタが出て行きなさい!」



その時は、どーしてもそう呼びたくなかったんだ。

そんな心の叫びは、伝わるどころか…


切り捨てられる。

あたしごと…



結局、無力なあたしは縋りつくしかなかったんだ。




その心のハケグチを、慎司達と連んで解消するよーになった。



迷惑さえかけなけりゃ、あのヒトはあたしに無関心。

当然、そんな交友カンケーも知らないし…
そこは自由だった。


けど…
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