ジュリエットじゃ終わんない
「いや、いーけどさ…
って、別に責めてるワケじゃないし!」

そう香織が、明るく切り返して…


「それよりさ!
深紅も彼氏と一緒に来る?

あ、紹介してよ!」

話を戻して、誘ってくれた。


とんでもない爆弾ワードと一緒に…




「えー?
岸田さん、彼氏いたんだー?」

さっそく食い付く豊田。



「ぃぃいや、そのっ…
…っまぁ、うん……」


ぅぎゃ〜〜っ!!
それ以上ツッコまないでぇぇぇ!!


「とっ、とにかくっ…
やめとくよ!うん!
なんかさっ、ビミョーな状態だし!」


もぉぉテンパりまくって、なに言ってんだか!



あぁぁ、柊也くんの顔が見れない…!


あ〜もっ、なんで見栄張ったりしたんだろ!






昼休みもそろそろ終わるし、
トイレってコトでイチ抜けして…


ゴンッ。

かるーく周りの視線を集めながらも、
階段踊り場の窓にうなだれる。
< 57 / 297 >

この作品をシェア

pagetop