ジュリエットじゃ終わんない

その日からキミのコトが…

気になってしょーがない。




あたしには無い、凛とした強さが胸を打つ…


なのにその瞳には、あたしと同じ寂しさを感じた。




「カッケかった、なぁ…」


顔も。

けどもう、会う事もないか…



あ、空手着!

あの辺の道場に通ってんのかな?



って…


なんなの!この気持ち!



「っあ〜〜ッ!!」

恋愛なんか大っキライなのに!





きっと空手着のせーだ…


初恋の幼なじみを思い出す。







あの頃は、楽しかったなぁ…


あのヒト(母親)もまだ、あたしを見てくれてた。



ーズキン。


胸が痛む…




今さら期待なんかしてないハズなのに。





「深紅!ご飯よ」

タイムリーなそのヒトからの呼び声。


反抗心から"いらない"って言いたいけど…

ヒステリーめんでーし、おなかも減ってる。
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