ジュリエットじゃ終わんない
おかげで…


バタバタまとめた荷物は、まだ整理中で…
国語を探してた途中で、それを忘れてこの始末。




忘れ物にウルサイ国語のセンセ。

だから授業中、感謝の気持ちで柊也の教科書をめくった。



まだ1カ月も使ってないのに、すでに使い込まれてる感…


国語、好きなのかな?







ね、キミは見つけてくれるかな?


書き込んでる柊也の文字に紛れて…
"がんば!"ってシルシした。





授業が終わると…


「教科書、返しに行くの?」

穂花が不安そーに聞いてきた。


「…うん、

昼休み一緒行こっか!」

応援するってゆった手前、仕方ない。



なのに穂花は…

「うんっ!深紅ちゃんありがと〜」

って、すっごく嬉しそーな笑顔を向けるから…



心が痛かった。
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