ジュリエットじゃ終わんない
似てる2人
「深紅ちゃ〜ん?
ご飯にするから、おじいちゃん呼んで来てちょうだい」
なんであたしが…
めんでーながらも、バァちゃんの呼び掛けに応えて、ジィちゃんの部屋に向かった。
「ジィちゃん、ゴハン」
「んん?…ん。」
相変わらず、無口。
ただ、昨日ココに来た時も思ったけど…
めっきり老けたなぁ…
やつれた?
ふと、棚にある薬袋が目に映った。
「…
ね、大丈夫?」
ソレを指差して問いかけると…
「んん?…ん。」
同じ反応。だけど…
その顔はすごく優しかった。
先にリビングに行って、
テーブルに目を向けると…
3人分の食事。
あのヒトはまだ帰ってないんだ?
そんなあたしに気付いたのか…
「お母さんは、飲みに行くから遅くなるみたいよ?」
バァちゃんの要らない情報。
てか、自分だけ憂さ晴らしか…
あのヒトらしいけど。