ジュリエットじゃ終わんない
それより…
「ね、ジィちゃんってどっか悪いの?
部屋に薬あったけど…」
「薬?
さあねぇ。お互い年寄りだから、あちこちガタは来てるけどねぇ」
どーでもよさそーに、ゴハンを装う。
思えば…
ジィちゃんもなんか、透明人間みたい。
心配もされてないし…
一家の主なのに、
この家の代名詞は"バァちゃんち"。
それに…
*
*
「いつまで深紅を此処に置くつもりだ?
母親たるもの己の道は捨て、その責任を果たさんか!」
沈黙を破って、たまに怒るジィちゃん。
「偉そうな事言って…
世話するのが面倒臭くなっただけでしょ!?
だいたいね、母親の前に人間なの!
欲があって当然なの!
堅物な父さんには、そんな事も理解出来ない!?」
「この子にはこの子の人生があるんですよ!?
出来る事は協力してあげればいいじゃないですか!」
お母さんとバァちゃんの反撃。
その後は、いつも…
「母さん、私…
父さんの老後見ないから!」
「お互い様よ…
無口で思いやりもなくて、本当にうんざりだわ」
グチ大会。
*
*
「ね、ジィちゃんってどっか悪いの?
部屋に薬あったけど…」
「薬?
さあねぇ。お互い年寄りだから、あちこちガタは来てるけどねぇ」
どーでもよさそーに、ゴハンを装う。
思えば…
ジィちゃんもなんか、透明人間みたい。
心配もされてないし…
一家の主なのに、
この家の代名詞は"バァちゃんち"。
それに…
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「いつまで深紅を此処に置くつもりだ?
母親たるもの己の道は捨て、その責任を果たさんか!」
沈黙を破って、たまに怒るジィちゃん。
「偉そうな事言って…
世話するのが面倒臭くなっただけでしょ!?
だいたいね、母親の前に人間なの!
欲があって当然なの!
堅物な父さんには、そんな事も理解出来ない!?」
「この子にはこの子の人生があるんですよ!?
出来る事は協力してあげればいいじゃないですか!」
お母さんとバァちゃんの反撃。
その後は、いつも…
「母さん、私…
父さんの老後見ないから!」
「お互い様よ…
無口で思いやりもなくて、本当にうんざりだわ」
グチ大会。
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