ジュリエットじゃ終わんない
そんで、やっぱ…

顔を背けるキミ。



それに微笑んで、作業再開すると…


「…

まだ、じーちゃんとこ?」

柊也からの問いかけに…


驚いて、向き戻った。



あたしに関心を持ってくれたひと言が、嬉しかった。し、


「なんで知ってんの!?」



「え?

つか、転校ん時…」

その返事で、疑問解決。



「あ〜、そん時ジィちゃん&バァちゃんと住むってゆったもんね!

けどあれからさ、あのヒト再婚して…
もう親と住んでるよ!

あ、今は一時的にジィちゃんトコだけど」


そんなあたしのハナシに…

困惑の顔を向けるキミ。



だけど「…ふーん」って、それ以上は踏み込まなくて…

お互い作業再開。










その頃、多目的ホールでは…


「深紅遅いね〜。何してんだろ?」

「うん…
柊也くんも、週直にしては遅いよね…」



「ま、その内来るだろー」

香織と穂花の疑問を、サラッと打ち消す豊田。


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