ジュリエットじゃ終わんない


「…柊也んトコは?

お母さん、再婚してないの?」


話の流れ的な質問に…
相槌を打つキミ。



苗字変わってないし、当然か!と思いながら…





あれ?


てか、あたし苗字変わってんのに…



今の名前でも驚いたキミは…




"ミク"って響きだけで、あたしだって直感してくれたの…?




確かにあたしも…


"シュウヤ"って響きだけで柊也だって直感した。





ヤバイ、どーしよ…


ものすっごく、運命的な気が…



した途端に、

シビアな現実に引き戻される。



「2人で、何してるのっ?」


振り返った先に、穂花の不安そーな顔。




「あ〜、っと…

あの、そう!偶然たまたま成り行きで?
ちょっと手伝ってもらっててさ!

でも、もう終わるし…
柊也、穂花と先行っててくんないかな!?」


テンパりモードで取り繕いながら、慌てて柊也からプリントを回収。



「そーなんだ?
深紅ちゃんが心配で来ちゃったんだけど…

もう大丈夫?」


「うん!あたしもすぐ行くし!」



なんとか応援するカタチで2人を送り出して…


ゴンッ。

机にうなだれる…
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