ジュリエットじゃ終わんない
「だって、
どー見たって野上の事好きじゃん?」


「!!!」

見抜かれ過ぎて、もはやワナワナ…



でも考えて見れば当然かも。

豊田は今までの行動、見てるしね…



「〜っどーか、御内密に!」

って、テーブルにひれ伏すあたし。


「言わないよー?
なーんか、ややこしそーだし…

ってより、岸田さんってそんなキャラ?」

そう笑い出す豊田。



確かに…

冷めてた中学時代を知ってれば、そー思うか。


改めて、自分でも驚く。



「けど野上、人気あるからなー。

ビジュアルもそうだけど…
クールでカッコイイとか、シャイでカワイイとか、クラスの女子が騒いでるしなー」


「やっぱり!?」


「んー。

岸田さんストレートに攻めてるけど、駆け引きとかしない系ー?」



駆け引き!?

そんなん わかんないし!!


「例えば!?どーすんのっ!?」

身を乗り出して、食らいつく。

そこに…



「深紅ってば、なに迫ってんの〜!」

そう笑う香織を筆頭に、戻って来た3人。
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