『特別』になりたくて
「ビックリだよね、そういう訳で一緒に食べる? ……どうせ勉強会するのもココなんだし」
「えっと……」
会長と二人で夕食。うんん、それ以前に異性と二人で夕食……。
経験がないことだけに戸惑うけど、相手は会長だし。
それにーー勉強会に遅れるのもよくないし、いいよね?
「無理にとは言わないけど、どうする?」
「じゃあ、その……同席します」
そう言って、会長から少し離れた椅子に座ると、夕食用に買ったお握りと麦茶を机の上に置いた。
それからは、お互い黙々と食を進めて、十分程度で完食する。
「ごちそうさまでした」
手を合わせてそう言い、ゴミを片付けてから時計を確認しようとしたときだ。
ガララッ
「いっちばーん! って、あれれ?」
勢い良くドアが空いたかと思うと、瑞姫が掛け声と共に入ってきた。
「あれ? 飛鳥に憂姫ちゃん、随分早くに来てたんだねー」
瑞姫に続いてヒョコッと顔を覗かせながら九條君も入ってくる。この二人が来たということは時間を確認するまでもなく、集合時刻ということだ。
「えっと……」
会長と二人で夕食。うんん、それ以前に異性と二人で夕食……。
経験がないことだけに戸惑うけど、相手は会長だし。
それにーー勉強会に遅れるのもよくないし、いいよね?
「無理にとは言わないけど、どうする?」
「じゃあ、その……同席します」
そう言って、会長から少し離れた椅子に座ると、夕食用に買ったお握りと麦茶を机の上に置いた。
それからは、お互い黙々と食を進めて、十分程度で完食する。
「ごちそうさまでした」
手を合わせてそう言い、ゴミを片付けてから時計を確認しようとしたときだ。
ガララッ
「いっちばーん! って、あれれ?」
勢い良くドアが空いたかと思うと、瑞姫が掛け声と共に入ってきた。
「あれ? 飛鳥に憂姫ちゃん、随分早くに来てたんだねー」
瑞姫に続いてヒョコッと顔を覗かせながら九條君も入ってくる。この二人が来たということは時間を確認するまでもなく、集合時刻ということだ。