『特別』になりたくて
#03期末試験
チュンチュンチュン……朝を告げる太陽の光と共に聞こえてきた小鳥の囀り。
これは完全にーー
「徹夜してしまった……」
ズーンと体が気だるく、思考も鈍い。
メールを送った後、ベットに潜り込んだはいいものの、恋という名の罠に掛かって眠れなかった。
あれこれ考えていたら空はどんどん明るくなるし、小鳥まで鳴き出すし……。
何より、試験前だというのに、勉強を全くしていないのが現状だった。
「昨日、少し教科書見ただけだよ……」
それなのに寝不足とか、自分がここまで馬鹿だったとはビックリだ。
「取り敢えず、顔洗って、服を着替えて……」
登校までの数時間、少しでも勉強しよう。
それが今出来る最善策のはずだった。
◆◇◆
宣言したことを眠気と闘いながらこなしていき、登校時刻まで三十分を切った所で瑞姫から返信が来た。
『急に出て行ったから、皆ビックリしてたよー!
あの後二人が言い合い始めちゃって大変だったんだから!
詳しいことはそのうち話すとして、今日は頑張ろうね!
夏休み満喫のために(p`・ω・´q)』
何と言うか瑞姫らしいメールの文章で、少しクスリと笑ってしまう。
憂鬱だった気持ちが心なしか晴れた気がした。
「何とか、頑張ってみよう」
そう意気込んで期末試験に臨む事を誓ったのだった。
これは完全にーー
「徹夜してしまった……」
ズーンと体が気だるく、思考も鈍い。
メールを送った後、ベットに潜り込んだはいいものの、恋という名の罠に掛かって眠れなかった。
あれこれ考えていたら空はどんどん明るくなるし、小鳥まで鳴き出すし……。
何より、試験前だというのに、勉強を全くしていないのが現状だった。
「昨日、少し教科書見ただけだよ……」
それなのに寝不足とか、自分がここまで馬鹿だったとはビックリだ。
「取り敢えず、顔洗って、服を着替えて……」
登校までの数時間、少しでも勉強しよう。
それが今出来る最善策のはずだった。
◆◇◆
宣言したことを眠気と闘いながらこなしていき、登校時刻まで三十分を切った所で瑞姫から返信が来た。
『急に出て行ったから、皆ビックリしてたよー!
あの後二人が言い合い始めちゃって大変だったんだから!
詳しいことはそのうち話すとして、今日は頑張ろうね!
夏休み満喫のために(p`・ω・´q)』
何と言うか瑞姫らしいメールの文章で、少しクスリと笑ってしまう。
憂鬱だった気持ちが心なしか晴れた気がした。
「何とか、頑張ってみよう」
そう意気込んで期末試験に臨む事を誓ったのだった。