女子高生ヒーロー、IN幕末なり。
如月「さん」かぁ〜…。
なるほど、あくまでもあたしを隊長とは認めない姿勢で行くのか彼は。
「でもさ、颯さん…だっけ?あたし、別につかえろ、だなんて言ってないよ?十一番組は、隊士全員で作り上げる組なんだよ。上下関係なんて必要ない。」
「えっ、さすがにそう言う訳には行かないんじゃあ…」
那月くんが眉を下げて焦ったようにあたしを見た。
「なんで?あたしは、みんなと対等の立場でいたいんだ。隊長っていう地位を権力として振りかざすような隊長にはなりたくない。」
「……沖田隊長は、そんな事しません。」
不機嫌そうにあたしを睨みつけた颯さん。相当沖田さんを敬愛してるんだなー。
「……あ、もちろん藤堂隊長もしませんよ⁉︎」
うん。確かに、那月くんと平助の相性は良さそう。
そのあと、口々に「○○隊長も!」と自分の隊長を推す声が飛ぶ。