女子高生ヒーロー、IN幕末なり。

なんと、13人中、手を挙げてるのが那月くんしかいないという恐ろしい事実。

「えっ⁉︎じょ、冗談でしょ⁇ちょっ、颯さんは⁉︎料理得意って沖田さん言ってたよね⁉︎」

「あれは沖田隊長が勝手に仰っただけですよ。私、料理にはめっぽう弱くて……」

確かに、明らかにやらせ感が漂ってはいたけども。
本当に苦手だったとは。
颯さんって、なんでもそつなくこなしそうなイメージだったんだけど。

「うっそ……。他の皆さんも?」

他の人達に目を向ける。
すると隊士達は気まずそうに目を逸らしながら、

「お恥ずかしながら……」

「自分、不器用でして……」

「料理は全く出来ません!」

と、否定を口にした。

最後の人に至っては、開き直って溢れんばかりの笑顔を浮かべる始末。


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