女子高生ヒーロー、IN幕末なり。
「如月隊長、あの男って…」

「桂小五郎ですよね」

そう。忘れもしない、憎きアイツ。
あたしが酷い扱いを受けた時の諸悪の根源。

桂の味方、なんてわけ分かんない勘違いをされたせいで、あれは酷い扱いを受けた。

何回味方じゃないって言っても信じてもらえなかった屈辱を、ヤツは知っているだろうか。

明らかにめんどくさい場面を、初対面のあたしに丸投げしてきた時は、どれほどの殺気が湧き出てきたことか。

無駄に綺麗な黒髪が似合うことにどれほどの殺気を抱いたことか。

約5m先にいるヤツは知っているだろうか。

「如月隊長、目が本気だぞ…」

「あれは人1人殺しかねない目ですね。」

横で那月くんと颯がなんか言ってるけど知らない。


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