女子高生ヒーロー、IN幕末なり。
「なにやら凄い殺気を感じると思ったら、あの時のお嬢さんじゃないですか。お久しぶりです」

相変わらず視線に敏感というか、隙がないというか。
あたし達にはすぐ気づいたみたいだ。
伊達に長い間新撰組から逃げてるわけじゃないね。

「桂さん、ご機嫌麗しゅうございます^^」

可能な限り敬語を使おうと思っての言葉遣い。
あれ?ご機嫌麗しゅうございますであってるっけ?笑

「僕は大変麗しいけれど、お嬢さんは全く麗しくないようだね?」

その言葉があたしの癪に触れた。

「あったり前だわ!!!!あの日貴方が事態をあたしに丸投げしたことによって、あたしがどれほどの被害を被ったかご存知ですか!?」

「…そんなの、その場にいなかった僕が知るわけないじゃないか。…でも、被害を被った、という割には、今お嬢さんが着ているのは隊服だよね?何があったのかな?」

「貴方に話す筋合いはないので」

「あの〜、如月隊長?桂と知り合いなんですか?」
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