女子高生ヒーロー、IN幕末なり。
「あたしの因縁の敵だよ!!!!この人のせいで酷い目にあったんだから!!」

あれ?でも、あの時桂の敵って誤解されたおかげで(?)壬生浪士組のみんなと出会えた訳だよね?
…あれ?

これって感謝すべきなのか?

…なんて思ってたあたしの考えは、次の桂さんの言葉で180度変わっていた。

「あはは、お嬢さんが僕の敵?笑わせないでください。お嬢さんなんか、僕の足元にも及びませんよ?」

「今何つったこらぁぁぁぁあ!!!!!あんたの足元にも及ばない?そこに直れぇ!!叩き割ってくれるわぁぁぁぁぁあ!!!!!!」

「きっ、如月隊長落ち着いてください!!めっ、目が!!目が本気です!!」

刀を構えるあたしを、那月くんが必死に取り押さえてくる。

「ワイはいつでも本気じゃぁぁぁぁぁあ!!!!!!桂勝負じゃわれぇぇぇぇえ!!!!!!」

「ワイって一体誰ですか。…叩き斬るのではなく割るというところがまた、生々しくて恐ろしいですね…」

颯は相変わらずの冷静さ。
少しは慌てろ。

そして、肝心の桂さんは…。

「おぉ、相変わらず威勢だけは天下一品ものですね。…弱い犬ほどよく吠えるってね?」

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