女子高生ヒーロー、IN幕末なり。
嫌な予感が胸を駆け巡る。
ーバンッッ!!!
「うわ、沖田さん一体どうし「水島!ひかりちゃん知らない!?」…え?如月隊長なら、副長室に行かれたのでは?先ほど、副長からお呼び出しを受けて稽古を終えたばかりですよ。」
「…っ、嘘でしょ…!!」
ひかりちゃんは副長室には来ていない。それは確認済みだ。
つまり、この状況がさすことは…。
「沖田さん、如月隊長に何かあったんですか?」
「あ、那月。如月隊長を見かけませんでしたか?」
「え?土方副長のところでしょ?さっき呼び出されてたし」
「っ、ひかりちゃん…!!」
隊士にも行き先を告げずに出かけるような子じゃない。
ましてや、鬼の土方さんからの呼び出しを自らけるなんてそんな真似するわけがない。
「え、沖田さんなんでそんなに焦っているんです?如月隊長に何があったんですか?」
「…とりあえず、ひかりちゃんを見つけたら真っ先に僕に知らせて。他は何もしなくていいから」
「…は、はい…?」
そして僕は、唖然とした隊士を置いたまま、十一番組の隊士の部屋を出ていった。