女子高生ヒーロー、IN幕末なり。
「おそらく副長がお察しの通りです。単刀直入に申します。如月隊長に何があったのでしょうか?」
「ふっ、本当に想像通り過ぎて笑えねぇな」なんて言いながら副長は愉快そうに肩を揺らし、そして、手を止めてこちらを振り返った。
その時、部屋に入って初めて見た副長の顔は、笑っていなかった。
思わず怯んでしまいそうなほど、真剣な顔つきだったのだ。
「……その前に一つ聞くが。」
いたって普段通りの声色を保ったまま、副長は続ける。
「お前たちは如月の事を聞いてどうするつもりだ?」