女子高生ヒーロー、IN幕末なり。
「どう……とは?私たちは、如月隊長の身に何かあったのなら救い出さねば、と思っている所存です。」
「颯と同じ意見です。如月隊長は俺たちの隊長です。隊長の身に危険が及んでいるのなら、救おうとするのが普通ですよね?」
「如月を救う?お前たちが固まって何か行動を起こしたところで、特に強い影響を及ぼすとは思えないけどな。」
副長は至って真面目な表情を崩すことなくそう言い放った。
「なっ…!!私たちはそんなに無力ではありません!!少なくとも、ここ数ヶ月、如月隊長から受けた指導は必ず自分の身に入っています!!」
なんだかんだ、颯も如月隊長が大切なんだな。
颯がこんな感情的になるなんて。
「ほお…?なかなか言うじゃねぇか。無力じゃない?お前らが?」
……なんとなくだけど、副長は、ただ俺たちを小馬鹿にしているわけじゃないような気がする。