女子高生ヒーロー、IN幕末なり。

……こう、話をそらそうとしている…みたいな。

「副長、如月隊長は俺たちでは歯が立たないような人に監禁でもされているんですか？」

俺のその質問は、核心を突いたようで、副長は一瞬驚いた顔をして、

「…なるほど。冷静でいられるのは水島の方かと思っていたが…。そうか、近衛。お前の方だったのか。」と言って、少し考え込むように沈黙が訪れる。

「……如月の居場所、そして、如月をさらったであろう人物。正直、なんの見当もついてねぇんだ。」

「え…？じゃあ、沖田さんはどこに…？てっきり、如月隊長の元に助けに行ったのかと思ったのですが。」

「まぁ、それ自体は間違っちゃいねぇ。だが、総司も誰までかは分かってねぇだろう。今のアイツは正気じゃねぇ。…情ねぇことだが、お前ら、心当たりはないか？」