女子高生ヒーロー、IN幕末なり。
「なっ……!!どうしてですか!?」

「場所が分かっているのに助けに行けないなんて、納得できません!!」

俺たちは揃って副長に食ってかかった。

「……落ち着け。今は、奴らを泳がせておかなきゃいけねーんだよ」

「…………どうしてですか」

「それをお前たちに言う必要はねぇ。」

副長は目を逸らしてそれだけを言った。

「なるほど、分かりました。では私たちで如月隊長を助けに行くので結構です。」

颯は相当頭に血が上っているらしく、副長を前に結構な態度でものをいう。

「……勝手なことしたらどうなるか分かって言ってるのか水島。…俺は助けに行けないとは言ってねぇ。今はその時じゃないっつってるだけだ。」

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