女子高生ヒーロー、IN幕末なり。

とりあえず、ここからすぐ抜け出すのは恐らく得策じゃないだろうし、何よりもったいない。

誰かが部屋に入ってきたら縄解いたのバレちゃうし、誰か来る前に何か手を打たないと。

「とりあえず…」

窓から身を乗り出してみた。

そして外に目を向ける。

落ち着け。状況判断。

んんんんんん…………………


「あっ!!!!!」

思わず大きな声を上げてしまい、慌てて口を塞ぐ。

………聞こえてないかな………。


ドキドキしながら焦って隣の部屋に耳を立ててみたけど、会議に夢中なのか、私の声に気づいた様子はない。

…っよし!!


このタイミングであの人たちが通るとは!!

さっすが私!!!!

ついてる!!!


私は1人ニヤリと笑い、外にいるある人へと声をかけたのだった……


(ひかりサイド、end)
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