女子高生ヒーロー、IN幕末なり。
「そうだね〜。この辺りの甘味処ではお汁粉が絶品なんだって?」
とりあえず時間稼ぎをしないと…。
計画の事は概ね把握してるけど、ここで逃げられたら意味が無い。
「まぁ、確かにここの宿屋の向かいにある甘味処のお汁粉は絶品ですよ。」
「だろうね〜!だってすごい絶賛してたもん。」
主に沖田さんが。
あの甘味モンスターの情報がこんなところで役に立つとは…
「それはそうと、実際聞いてしまったのはそんな事ではないでしょう?」
まぁそりゃあごまかせないよね。知ってた!
「うん?何か後ろめたいことでも起こそうとしてるの?」
「あくまでもとぼけるおつもりですか。ですが、なんにせよ聞かれてしまったら生かしておくことは許されないのです。」
その仮面のような冷たい微笑が恐怖をかきたてますね…ちびる…
生憎、私の背には窓がある。
逃げることは可能だけど、とりあえず主犯の確保を優先したいから逃げちゃいけない。