女子高生ヒーロー、IN幕末なり。
​───そして。

「「「「「「せーーーーの!!!!」」」」」」


「「「「「「ひかりんキーーーーーーーック!!!!!!!!」」」」」」


バァァァァァァァァァァアン!!!!!!!!


大きな音をたて、襖をぶち破ってきた集団。



私が驚く暇もないまま、十一番組のみんなの鮮やかな飛び蹴り…もといひかりんキックが決まったのだった。


ず、随分派手な登場だな君たち…


シーーーーーーーーーーーーン


はっ!!ボーッとしてる場合じゃない。


「すみません紫波月さん、拘束させてもらいますね」


この混乱に乗じて逃がすまい、と紫波月さんの手首を拘束する。


「…フフ、捕まってしまいましたね。」


拘束された状態でも紫波月さんは余裕の表情を崩すことはない。


「如月隊長!!お怪我はありませんか!?」


相当心配してくれたのだろう、真っ先に駆け寄ってくれる颯。


「如月隊長がご無事で本当に良かったです!!ひかりんキックかっこよく決まってましたか?」


いつものように人懐っこい笑顔ながらもどこかホッとしたような様子の那月。


わらわらと寄ってきてくれる十一番組のみんなに囲まれて、ようやく安心することが出来た。

< 223 / 238 >

この作品をシェア

pagetop