女子高生ヒーロー、IN幕末なり。
そして隣の部屋に踏み込んだ時。
辺り一面が血の海と化していた。
周囲には倒幕派の人達と思われる死体が転がっている。
そして、───────その中央に沖田さんは倒れ込んでいた。血まみれの刀を持ったまま。
傍では颯が必死に沖田さんの名前を呼びかけている。
「沖田さん!?颯、一体何があったの!?」
「如月隊長っ、俺にもよく理解出来てなくて!残党が残っていないか、部屋を出て念の為探しに行ったんです!そうしたら、隣の部屋に沖田さんが倒れ込んでいて……!」
恐る恐る沖田さんの口元に手を当て、胸に耳を寄せる。
「息はしてる……。この血も、返り血とか他の人の血みたい。怪我もしてない」
この死体の山は、きっと沖田さんが倒したのだろう。
確か史実だと、池田屋事件の日に沖田さんは結核の病状によって倒れるって記されてたけど……。
まさか、本当に?