女子高生ヒーロー、IN幕末なり。

ーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーーー
「なんなのあれ！こっちは真剣に言ってるってのに！！」

進路相談室からの帰り、あたしは相当苛立っていた。
あの後も、「現実を見ろ」だとか、「ちゃんと自分と向き合え」だとか、挙句「お前頭大丈夫か？」とか心配し始める始末。

…なんで分かってもらえないんだろう。
もちろん、ヒーローなんて、そんな架空の人物になれるなんて思ってない。

でも、なりたい。

《○○になりたい》って思うこと。

それはいけないこと？

夢を見るって、そういうことじゃないの？

小さい頃から、散々「夢を見る事を諦めてはいけない」ってどの先生にも言われてきた。

なのに今、あたしの夢を否定しているのは先生だ。

こんなのおかしいじゃん。

あたしは本気だもん。