女子高生ヒーロー、IN幕末なり。
「大丈夫だ。内容次第なら早く帰せる」

「……………」

それって。
逆をいうと、内容次第では早く帰せない事もありえる……って意味でもあるよね。

「単刀直入に聞く。お前と桂はどういう関係だ」

「……どういうって……初対面だから、どんな関係も何もない、というか。」

「嘘はつかない方がいいですよー?」

「つくか!」

「言っときますけど、今、貴女はかなり疑われていますよ?」

「皆さんからの熱い視線で分かるわ!」

ジトーってね。
色々な意味で熱烈な視線を感じてるよ。

「だいたい、いきなり縄で縛り付けられて、そんで、担がれたかと思ったら落とされて、こんな男しかいない威圧的な屯所に連れてこられて。
なんなんですかホントに‼︎‼︎‼︎‼︎」

もうストレスでしかないよ!!

「何度桂さんの仲間じゃないって言っても信じてくれないし‼︎」

「なんかあたしが悪いみたいな、変なとばっちり受けたし‼︎そもそも正座キツイし‼︎‼︎」

あたしの爆発した愚痴は長い。
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