女子高生ヒーロー、IN幕末なり。
「…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………は?」

こんなに間があっても、最初に言葉を発したのは土方さんだ。

「………近藤さん、この人自ら自分の首締めましたよ。そんなの、信じようがないじゃないですか。」

「…ひかりさん、もう少し詳しく教えてくれないか?」

みんなが信じられないと口々に言う中、近藤さんは聴く姿勢を保ったまんま。

本当、人良すぎでしょ。

文久三年は確か、1860年代だから…。

「約150年先の2015年の日本から来ました。」

「150年って……途方もない数じゃねぇか。尚更信じらんねぇ。証拠はどこにある?」

「別に貴方に信じてもらおうなんて思ってないし。最初に言った通り、あたしは近藤さんにお話ししてるの。……このリュックが証拠かな。」

「…この餓鬼」

つい数分前にもそのセリフ聞いたわ。

「土方さん、嫌われてますね。」

「あたしは沖田さんも嫌いだけどね」

「…あははっ、お前、面白い奴だなぁ!」

ずっと話さなかった人がやっと口を開いたと思ったら…。



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