女子高生ヒーロー、IN幕末なり。
「……ひかりさん、僕の部屋来ませんか?」
なんか沖田さんが言ってるけど、全く耳に入ってこない。
「…………」
なんで?
「……ひかりさん?」
「…勝ったら帰してくれるんじゃないの!?」
あたし、そう思ったから頑張ったのに!!
「誰もそんな事言ってませんよ?」
「……沖田さん、部屋入れて下さい」
確かにそんな事言ってない事に気付いて、あたしは折れる事にした。
「…順応性が高いのはいい事ですよ。こっちです」
あの時の沖田さんのゲスのような黒い微笑みは忘れない。